子どもから大人まで世代を問わず、つい手が伸びるくじ引き。「何が当たるか分からない」というドキドキ、欲しいものが当たったり、外れたり…。気持ちが揺さぶられるところも醍醐味です。
しかしながら、仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)に、「常識」を覆すくじ引きがあるらしい。
さっそく、7TIMES編集部が調査に行くと、広報担当・板橋瑠花さんと、チンアナゴの飼育担当・角張博聡さんが応じてくれました。
- 編集部:
- こちらに「くじ引きらしくないくじ引き」があると聞いたのですが…
- 広報担当 板橋瑠花さん:
- はい!11月11日の「チンアナゴの日」に合わせて、チンアナゴ「だけ」当たるくじ引きを用意しました。1等から3等まで外れなし、全部チンアナゴが当たります。
- 編集部:
- なんと!チンアナゴファンにとっては「当たり」しかないですね(笑)
- 板橋さん:
- そうなんです。小さいお子さんはもちろん、校外学習でいらっしゃる中高生にもとっても人気です。性別や年齢問わず、チンアナゴ人気の高さを感じていますね。
- 編集部:
- こういうくじ引きの企画は初めてなんですか?
- 板橋さん:
- カワウソやベルツノガエルのくじはありますが、チンアナゴは初めてです。シュモクザメくじは、Twitterでバズりました!現在、1.4万RT・3.6万いいねをいただいています。
- 編集部:
- 「チンアナゴの日」イベントはいつから始まったんですか?
- 板橋さん:
- 2016年から行っています。毎年好評で、チンアナゴのさまざまな生態をお伝えできるよう工夫しています。
- 編集部:
- チンアナゴってそもそも、どんな生き物なんでしょう
- 飼育担当・角張博聡さん:
- チンアナゴは、流れの強いサンゴ礁外縁部の砂底に生息しています。いつもニョキッと出ているのは、頭の部分。体長は35cmくらいで、意外と長いです。槽の中では体をねじったり、折り曲げたりしていますよ。
- 編集部:
- 最近、新しい仲間が加わったと聞きました。
- 角張さん:
- 10月から、チンアナゴ・ニシキアナゴの仲間である「ホワイトスポッテッドガーデンイール」が仲間入りしました。チンアナゴよりも白っぽい体の色が特徴で、体長も大きいもので70cmくらいになります。
- 編集部:
- チンアナゴは警戒心が強い生き物なんですよね?
- 角張さん:
- そうですね。自然界だと、こんなにたくさんの人に見られたら隠れちゃいます。ホワイトスポッテッドガーデンイールも、慣れるまで結構時間がかかりました。エサやりやモニター越しで根気よく慣らしていくしかないですね。
- 編集部:
- チンアナゴの展示を通じて、お客さんに知ってほしいポイントはありますか?
- 角張さん:
- チンアナゴの独特な生態や、不思議な部分を感じ取ってもらえたら嬉しいですね。ぜひ、たくさんの人に見ていただきたいです。とってもかわいいですよ。
- 編集部:
- ありがとうございました〜!
仙台うみの杜水族館では、11月11日まで、くじ引き以外にも、仙台うみの杜水族館公式YouTubeでチンアナゴ水槽内の水中動画や生態ポスター展示など、「チンアナゴの日」を心行くまで楽しめるイベントが予定されています。直接訪れるもよし、おうちでのんびり観察するもよし。楽しんでみてはいかがでしょうか。
<チンアナゴくじ>
1回1000円(税込み)。1階「umimori shop」で販売中。1等~3等でサイズの違うぬいぐるみが必ず当たります。
水槽内に360度カメラを設置し、チンアナゴたちがエサを食べる様子を撮影。仙台うみの杜水族館公式YouTubeでも配信中。