CROSS B PLUS

東北・宮城クラフトビール市場に新風
BATSUJI BREWINGを「築く」

2021年10月4日

ビール醸造所でインタビューに応じるマルクスさん
BATSUJI BREWINGの醸造施設整備を手掛けた株式会社betのマルクス・ルツィンスキー代表

香り、色合い…。個性豊かなクラフトビールが各地で造られ、時代は「ご当地ビールブーム」です。40を超える醸造所がる東北で新たに名乗りを上げBATSUJI BREWING(バツジ・ブリューイング)仙台中心市街地で初の本格醸造所青葉区大町の複合施設「CROSS B PLUS(クロス・ビー・プラス)内に整備されました

10月8日から併設のレストランでメイド・イン・仙台」のクラフトビールが楽しめ製造をサポートするドイツ国家認定の「ブラウマイスター」で、BATSUJI BREWING施設整備を手掛けた株式会社bet(東京代表のマルクス・ルツィンスキーさん(50)に、仙台生まれのビールへの期待などを聞きました。 

「このブルワリーのために全てカスタムメード」

BATSUJI BREWINGの施設整備に関わった人たち
左から、株式会社TRIPLE R・髙橋誠氏、マルクス代表、仙台ビルディング・佐藤正章氏、株式会社bet・守谷光信氏 ※撮影の時だけマスクを外しています

「BATSUJI BREWING」の設備の特徴は

BATSUJI BREWINGの設備は、プランニングやデザインに半年以上をかけ、すべてカスタムメイドで造っています。タンクやパイプ接続の位置も自由に決めることができ、作り手側のリクエストにも柔軟に応えられるところが強みです。

部品も世界各国の一流メーカー品を使っているので、とても長持ちしますし、使いやすい。エコでサステナブルな設備になっているところも特徴です。 

300Lのビール醸造タンクが並ぶ
BATSUJI BREWINGのタンクは1基300Lですが、大きな工場には1基6000Lを超える大きなサイズもあるそう。

醸造所内には300Lの発酵タンクが6本あります。仕込みは一度に300Lまで対応できるように、仕込み釜や麦芽の粉砕機を整えました。

これまで弊社が手掛けてきたブルワリーで例えると、T.Y.HARBOR(東京)や、Mt. Fuji Brewing(静岡と同じくらいの大きさです

弊社は東北ではベアレン醸造所(岩手)の雫石工場手掛けましたので、東北のビール作りにも携わってきた実績があります。 

「ちゃんとした設備といい酵母が一番大切」

ビール造りのポイントを語るマルクス代表
BATSUJI BREWINGのサイズに合わせて機材を配置してあるので、導線も効率的になっています

ビール作りのポイントは

まずは、設備が「造りたいビールの姿」と合っているかどうか。そして衛生面には最新の注意を配ることです。

次に原材料。特に酵母は重要です。ビールのまろやかな泡や炭酸の弾け具合、フルーティーな香りなど、すべては酵母に左右されるといっても過言ではありません。

液体酵母は、乾燥酵母に比べて価格は高いですが、味やフレーバーが乾燥酵母とは全然違います。ここでも液体酵母をぜいたくに使い、質の高いビールを醸します。 

最後はブリュワー(ビール職人)のスキルですね。設備、酵母、ブリュワーのスキル、どれか一つでも欠けたら、おいしいクラフトビールは造り出せないでしょう。

醸造所設備について話すマルクス代表
果物や野菜を使ったフレーバーのビールも美味しくできますよ

「BATSUJI BREWINGのビジネスチャンス大きい」

仙台市中心部にブルワリーができることをどのように捉えていますか

BATSUJI BREWING仙台の中心部にあり、ロケーションは抜群です。ビジネスチャンスは大きいと思います。レストランデザインも素晴らしく、新しいクラフトビールの育て役にもなってくれるでしょう。可能性はたくさんあると感じています

東北や新潟の食材を使ったビールを作って、を盛り上げていってほしいですね。

※河北新報オンラインニュースでも「BATSUJI BREWING」の記事と動画を掲載しています。 

<BATSUJI BREWING クラフトビール>
10月8日から「CROSS B PLUS」で販売スタート。
〔セッションヘイジ―IPA〕低アルコールで飲みやすく、トロピカル系や柑橘系の香りが特徴。
〔ダブルドライホップヘイジーIPA〕高アルコールで苦みと甘みをしっかりと持たせた味わいが自慢。
〔ずんだヘイジ―IPA〕東北・新潟食材コラボ第1弾。宮城県産枝豆「湯上り娘」を使った一杯。
問い合わせは022(399)7091。年中無休。
※営業時間は店舗にお問い合わせください。